イスラム教徒の人気旅行先の第1位は5年連続でマレーシア!

アメリカのマスターカードは2015年3月4日(水)、イスラム教徒の旅行に関する調査「世界ムスリム旅行インデックス2015」(Global Muslim Travel Index 2015)を発表しました。

同調査によると、イスラム教徒(ムスリム)に最も人気の高いイスラム圏の旅行先としてランク付けされたのはマレーシア。5年連続でトップとなりました。

また非イスラム圏の旅行先のトップはシンガポールでした。

ムスリムに最も人気が高い旅行先をランキング化した「世界ムスリム旅行インデックス2015」

「世界ムスリム旅行インデックス2015」は、マスターカードと旅行会社のクレセントレーティングが100カ国の旅行先をランク付けしたものです。

イスラム教徒にとって、「安全な旅行環境」、「食事の選択肢とハラル確実性」、「礼拝所へのアクセス」、「空港施設」、「宿泊設備オプション」、「コミュニケーションのしやすさ」など9項目を調査。

それぞれの項目を評価して総合スコアを算出して、イスラム圏内の旅行先ランキングと、非イスラム圏内の旅行先ランキングとしてまとめられています。

2014年にマレーシアを訪れたムスリムは590万人。2015年は、昨年より5%の増加

イスラム圏内の旅行先ランキングを見ると、5年連続でトップとなったマレーシアに次いで、第2位はトルコ、第3位はアラブ首長国でした。さらに第4位のサウジアラビア、第5位のカタールが続きました。

総合スコアを比べて見ると、マレーシアは83.3と、第2位のトルコ(74.88)以下を大きく引き離しています。

非イスラム圏内の旅行先ランキングのトップはシンガポール(総合スコア:65.2)でした。

なお、2つのランキングを総合して見比べてみても、もちろんマレーシアが断トツの第1位です。

同調査によると、2014年にマレーシアを訪れたムスリムは590万人。2015年は、昨年より5%の増加が見込まれているとしています。

1億800万人が旅行するムスリム(イスラム教徒)の巨大マーケット

ムスリム(イスラム教徒)と言えば中東の遠い国を思い浮かべますが、実は世界最大のムスリム人口を擁するのはインドネシアです。

インドネシア全人口の2億4,000万人のうち、イスラム教徒が占める割合は約9割の約2億人にものぼります。

イスラム教を国教とするマレーシアは、全人口3,000万人のうち、約2,000万人がムスリムです。

そしてフィリピンとタイには、合わせて約1,000万人のムスリムがいると言われています。

東南アジア全体では全体の約4割の2億4000万人がイスラム教徒です。

全世界で見れば、イスラム教徒(ムスリム)の総人口は16億人を超えており、世界の全人口69億人の約23%を占めています。

どう調査によると、2014年には1億800万人のイスラム教徒が旅行しており、支出額は累計で1,450億ドルにものぼります。

2020年には、イスラム教徒の旅行者数は1億5,000万人、支出は2000億ドルへと増加することが見込まれているとしています。

今、世界が未開拓の市場としてイスラム市場に注目しています!

イスラム圏内の旅行先 トップ10

※順位 国名 総合スコア

  • 第1位 マレーシア 83.8
  • 第2位 トルコ 73.8
  • 第3位 アラブ首長国連邦 72.1
  • 第4位 サウジアラビア 71.3
  • 第5位 カタール 68.2
  • 第6位 インドネシア 67.5
  • 第7位 オマーン 66.7
  • 第8位 ヨルダン 66.4
  • 第9位 モロッコ 64.4
  • 第10位 ブルネイ 64.3

非イスラム圏内の旅行先 トップ10

※順位 国名 総合スコア

  • 第1位 シンガポール 65.2
  • 第2位 タイ 59.2
  • 第3位 イギリス 55.0
  • 第4位 南アメリカ 51.1
  • 第5位 フランス 48.2
  • 第6位 ベルギー 47.5
  • 第7位 香港 47.5
  • 第8位 アメリカ 47.3
  • 第9位 スペイン 46.5
  • 第10位 台湾 46.2
  • 第11位 日本 45.3

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