ハリ・ラヤ・プアサ / Hari Raya Puasa / 2011年

2011年8月30日(火)は、いよいよ一ヶ月の間続いた断食(ラマダーン)の終りを祝うハリ・ラヤ・プアサの日です!

断食/ラマダーンの終りを祝うハリ・ラヤ・プアサ

広くイスラム世界では、イード・アル=フィトル(Eid ul-Fitr または Id-ul-Fitr)と呼ばれるイスラム教の祝日ですが、マレーシアでは、ハリ・ラヤ・プアサと呼ばれています。ハリ・ラヤ・プアサの「ハリ」はマレー語で「日」を、「ラヤ」は「偉大」、「プアサ」は「断食」を意味する言葉です。

一ヶ月の断食が終わった日をハリ・ラヤ・プアサとして祝い、以降、約一ヶ月に渡って催事が行われます。とはいっても、街はあくまで静かです。各家庭が主役なのです。前日、各家庭では大掃除してハリ・ラヤ・プアサのご馳走を夜を徹して作ります。

そして当日の朝は、男性は入浴して身を清めてから盛装してモスクに礼拝に行きます。ハリ・ラヤ・プアサ当日、モスクでは日の出から正午の間にかけて特別な礼拝が行われます。

家族も入浴をして盛装して、男性の帰宅を待ち、夜になるといよいよハリ・ラヤ・プアサの始まりです。家族全員が集まると、それぞれがお互いの一年の罪・過ちの許しを請い、お互いに許しあいます。そして、みんなで一緒にご馳走を頂きます。親類縁者が次々と家を訪れる風習があります。親戚だけでなく、近所の人たちも寛容に家に招き入れ、用意したご馳走でもてなしを行います。こうした風習はオープン・ハウスと呼ばれています。

提供されるご馳走は、ココナッツの葉で米を包んで炊いたケトゥパをはじめ、ビーフやチキンを煮込んだとレンダン、竹の筒の中にご飯を入れて焼いたルマンやカレーなどなど。他にも、めん類、サテー、ラクサ、ナシ・アヤム、そして色鮮やかなクッキーやゼリー、ケーキ、アルコール以外の飲み物も用意されます。

王宮と首相官邸もオープンハウス!

マレー系の人々だけでなく、インド系、中国系イスラム教徒たちもマ同じように集まり、お祝いをします。

こうしたオープンハウスの極めつけは、王宮と首相官邸のオープンハウスです! 一般の人々、もちろん観光客も入ることができない王宮と首相官邸が、一年を通じて断食明けのハリ・ラヤ・プアサの日だけ一般開放されます。この時期、マレーシア、クアランプールを訪れる者にとっては貴重な体験をするチャンスです!

オープンハウス情報

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beratur untuk masuk dalam / Sham Hardy
National Palace
National Palace / plassen